前回の記事で、「劣等生」という日本語を使いました。

日本語では「優等生」「劣等生」という言い方がありますが、英語ではなんというのでしょうか?
優等生・劣等生は英語で?
調べてみましたが、「劣等生」は英語で特定のいい方はないようです。
てか、「劣等生」のようなレッテル(label)は、海外では差別(discrimination)とみなされてしまうのではと思います。

日本人よりも差別や人権(human rights)に敏感なのが海外の人たちなので、このへんのニュアンス(how they would feel)は、知っておいた方がよいでしょう。
ですので、
He/She is a slow learner.
のようなポジティブな表現がよいのではと思います。
優等生は、
a honor(s) student とか a model student
という言い方があるようです。
が、おそらく有名無実でなく、実際に学校の中での特別なポジションや役割など、
reward (ご褒美)を与えられているのが honor student なのだと思います。
日本のようにただ「学業優秀な優等生」なら、a model student または単に a role model ではないでしょうか。

native speakers のご意見を伺いたいところです。
ラノベ『魔法科高校の劣等生』
『魔法科高校の劣等生』というラノベがあるようですが、英語タイトルは『The Irregular at Magic High School』というようです。
ブログでチラっと触れます。 pic.twitter.com/4tAX4xt9rO
— LHF(Let's Have Fun!) 英語倶楽部・OSAMU (@LHF_Eigojuku) March 24, 2020
このラノベは英語版があるようなので、興味のある人は読んでみたらどうでしょう。
the irregular は「イレギュラーな人たち」のような意味で、日本語の「劣等生」はタイトルに反映されてませんね。
この the は形容詞(adjective)の前につけて、「~な人・もの」という意味をつくる the です。
the young で「若い人たち」となります。
the + 形容詞
【the + adjective(形容詞)】の説明を挙げておきます。
単数扱いの場合と複数扱いの場合があります。

used before some adjectives to turn the adjectives into nouns that refer to one particular person or thing described by the adjective:
- It seems that the deceased (= this particular dead person) had no living relatives.
- I suppose we’ll just have to wait for the inevitable (= the particular thing that is certain to happen).
-Cambridge Dictionary-
これは単数扱いになる場合です。
形容詞を名詞化し、特定の(ひとつの)人や物を表す、のように説明されています。
例文は、
「(この)死者には、生きている親戚はいないようだ」
「避けられないものをただ待つしかないだろうと考える」
のような意味です。
used before some adjectives to turn the adjectives into nouns that refer to people or things in general that can be described by the adjective:
- She lives in a special home for the elderly.
- The French were defeated at Waterloo in 1815.
-Cambridge Dictionary-
こちらは複数扱いになる場合で、形容詞を名詞化し、一般的な人や物を表す場合、と説明されています。
例文は、
「彼女は老人向けの特別なホームに住んでいる」
「フランス人は、1815年にワーテルローで敗北した」
のようになります。

日本語ではワーテルローですが、英語では「ウォータールー」なんですね。
OSAMUは歴史が苦手ですが、やはり learner of English であれば、an overview of world history(世界史の外観)だけでも学んでおきたいですね。
まとめ
ということで、「優等生」はあっても、「劣等生」に決まった言い方はないらしいというのがOSAMUの結論です。
OSAMUなら、ちょっとdescriptive(説明的)になりますが、not good at school などを使うでしょう。
下のような露骨な言い方もあるようです。
「劣等生」という特定の言い方がないというのは、日本と海外で「どのように子どもたちが育てられているか」(how children are raised)の違いを表しているようにも私には思えます。

拡大解釈かもしれませんが。I may be stretching the point.
やはり、海外の方が、子どもたちが self-esteem(自己評価)や dignity(尊厳)を持ちやすい教育がなされているのではないでしょうか。
なぜなら、それが independence(自立)につながるわけで、海外では、それが最も尊ばれる価値観(value)となっているからだと思います。
OSAMUの考えでは、そもそも「劣等生」なんて存在しないと思います。
子どもたちは、みんなそれぞれに宝物のような才能をもって生まれてくるのだと思います。

それがない子はいないと私は思います。
それを引きだしてあげられるかどうか。
それは、大人の責任ではないでしょうか。
子どもたち一人一人が持っている宝物を見て取れない大人が、「劣等生」というレッテルを貼ってしまうだけだと私は思います。
では、今回は以上です!

Let’s have fun with English!
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