【種田輝豊・20カ国語ペラペラ】ポリグロット[多言語話者]の外国語習得法は、英語学習のヒントがいっぱい

今回は、ポリグロット(多言語話者)の外国語学習法のお話です。

私が学生時代に出会った本・種田輝豊(たねだ てるとよ)さんの『20カ国語ペラペラ』からの話になります。

 

ポリグロット(polyglot)とは、多言語話者のこと

まず、「ポリグロット」とはどのような意味でしょうか。

いつも通り、英語で意味を調べてみましょう。

 

EIGON
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“polyglot meaning” でググります(I Google it)。

 

polyglot
1. speaking or using several different languages: 2. containing people from…

 

polyglot noun [ C ] formal

someone who can speak or use several different languages:

-Cambridge Dictionary-

 

日本語では、「多言語話者・使用者」ということになります。

 

『20カ国語ペラペラ』種田輝豊さんの略歴

20カ国語をマスターしたという種田輝豊さんとは、どのような方だったのでしょう?

『20カ国語ペラペラ』の著者紹介欄によると、種田さんは昭和14年(1939年)生まれ。

 

北海道の網走で育ち、中学時代からラジオを通じて外国語に興味を持ち、高校在学中、AFSの交換留学生として、一年間の米国留学を経験されています。

留学中も含め、その後東京外国語大学英米科在学中も独学でさまざまな言語の習得に熱中し、東外大在学中にはイタリア大使館でアルバイトをはじめ、大使館の仕事に没頭するあまり、結局大学のほうは結果的に中退。

 

さらに日本コンベンションサービス勤務を経て、The English Journalの編集長をつとめられます。

『20カ国語ペラペラ』の中では、詳細は不明ですが、その後オーディオ関係に転職されたことが記されています。

 

あらゆる機会を語学勉強に活かした努力が、”20カ国語マスター”の原動力となっている。「多国語を武器とする価値あるビジネスマンでありたい」というのが氏のモットー。

(『20カ国語ペラペラ』著書紹介より)

 

種田さんがマスターされた外国語は

英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・スウェーデン語・ノルウェー語・フィンランド語・デンマーク語・ロシア語・ペルシャ語・ラテン語・オランダ語・チェコ語・アラビア語・トルコ語・北京語・広東語・朝鮮語・インドネシア語

の21言語に及ぶそうです。

 

EIGON
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『20カ国語ペラペラ』では、それぞれの言語の習得過程が簡潔に触れられていて、とても興味深いです。

 

ポリグロット・種田輝豊さんの『20カ国語ペラペラ』

種田輝豊さんの『20カ国語ペラペラ』は、昭和44年(1969年)に初版が、1973年に改定版が発行されており、私が持っているのは1986年の改定10版です。

かなり売れた本だったのがわかりますが、1970年には大阪万博があり、英語をはじめとする語学が脚光を浴びた時代背景もあったのでしょうね。

 

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私は大学英文科の学生時代に本屋で入手したと思いますが、今読んでも面白く読める本だと思います。

 

時代背景は違いますが、種田さんの言語習得にたいする情熱は、少しも輝きを失っていないのではと私には思えます。

 

さすがにもう本屋さんで目にすることはない本ですが、ネットで検索してみても、やはり高く評価をしておられる方々がおられ、さもありなんと思います。

 

目次から項目を拾うと、

  1. わたしの語学人生
  2. 20カ国語上達の記録
  3. ポリグロットのすすめ
  4. 体験的速修術29項

となっています。

 

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1、2そして4にはそれぞれたっぷり紙数が割かれ、いずれも種田さんの実体験から語られているので、読み応えのある本です。

 


20カ国語ペラペラ (1973年)


20カ国語ペラペラ―30歳で世界主要語をマスターした猛烈な人生記録 (1969年)

 

『20カ国語ペラペラ』種田輝豊さんの外国語学習法とは

種田輝豊さんの『20カ国語ペラペラ』には、興味深い外国語学習法がいろいろ述べられています。

その中から私の印象に残っているもの、私自身の英語習得実践にも役立ったものを挙げてみましょう。

 

入門書:一週間でその言語の鳥瞰図を

種田さんによると、「入門書」としては、150~200ページそこそこで、使われている単語数が1000~1500語ほど程度のものが手ごろであるとしています。

そのような「入門書」を、どの言語においても、種田さんは(興味を持った言葉への情熱が冷めないうちに)一週間でざっと目を通し、その言語の特徴的なアウトラインをおおまかに掴むようにしていたそうです。

 

ふつう中学3年間の英語が約2000語ほどなので、その程度を「入門書」と考えてよい、と種田理論は明瞭です。

 

五百例文の暗記

種田さんは、入門書へのアタックをしながら、500例文を暗記することをすすめておられます(入門書の中の例文でもよい)。

種田さんご自身、AFSの留学生として滞米する前に英語を500例文暗記しており、それが非常に役に立ったと述べられています。

 

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例文暗記は、私自身も効果を実感していますし、私の英語の基礎をつくってくれたのは、間違いなくそれだと思っています。

 

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種田さんが『20カ国語ペラペラ』ですすめておられる英語の「500例文」は、『和文英訳の修業』(佐々木 高政・著)の巻末の500例文です。

私もこの本を大学時代に種田さんの本を読んで入手しましたが、非常にいい例文ばかりで、大学受験時代にこの本をやればよかったと思いました(今はわかりませんが、当時のそれぞれの版を比較する限りでは、有名な『700選』よりも実際に使える英語だと思います)。

 


和文英訳の修業


新装版 和文英訳の修業

私が持っているのは上の方の『和文英訳の修業』ですが、今は新装版もあるようですね。

 

四回の「漆塗り」作業

これも種田さんの特徴的な学習法ではと思うのですが、先の入門書は、一回目を通したら終わりではありません

4回の「漆塗り」によって、知識をより確実なものにしていくプロセスがあるのです。

 

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つまり、同じ入門書を、今度は前よりもじっくり、みっちりと学んでいくわけです。種田さんは、この4回のステップを、次のように書いておられます。

 

第一次=全体把握のための通読(ガンバリたまえ)。そして休憩。

第二次=精読。いや気がさしたら、休憩。

第三次=また初めから精読(このときは、少なくとも第二次のときの倍はゆくはず)。そしていや気がさしたら、休憩。

第四次=またまた初めから精読。そしてついに征服。

 

このようにして、期間的には約半年ほどで、ひとつの言語を学んでいったそうです。

種田さんによれば、毎日コツコツよりも、一日に8時間なり、完全に飽き飽きしてしまうところまで集中して学び、あとは休憩する方式のほうが効率がよいと述べられています。

 

種田さんも、たとえば人によって征服が第五次になってもかまわないとされています。

 

なにものもあなたに強制するわけではない。あなたは、自分の性向にしたがい、たのしく学べばよいのである。

 

実際に使う

このように入門書をマスターしたら、あとはその言語を実際に使ってみる

種田さんがそう明言しているわけではないのですが、種田さんいわんとするところはそうだと思います。

入門書を終えたら、その言語の読み物を読んだり、ペンパル(文通相手)に手紙を書いてみたりするうちに、自動的に知識が増えていくという趣旨のことを書いておられます。

 

辞書も、最初は分厚いものでなく、入門用に特化した薄手のもので十分としておられ、次第にそれで用が足りなくなってくるはずだから、そうしたらさらに上級の辞書を求めればよい、とのことです。

 

いやになったら休憩可

種田さんの外国語習得法で私が好きなのは、私がこのブログで書いている「楽しむ」が色濃いところです。

上の「実際に使う」にしても、やはり「楽しみながら使ってみる」スタンスが見えて好ましいですし、だからこそ20カ国語に上達できたのではと思います。

 

ワクワク式英語
私が提案する英語学習スタイル。 それが【ワクワク式英語】です。 「ワクワクを大切にしよう!」「英語はワクワクしながら身につけよう!」という趣旨から生まれたもので、今後、このブログでもその趣旨からの英語学習法を提案...

 

上の「漆塗り」でわかるように、「いや気がさす」ことを、種田さんは否定していません。

そのようなときは、休憩可なのです。

 

さて、けん怠期が到来しても、のほほんと遊んでいてはいけない。せっせと楽しいことに励むべきである。

 

種田さんはそう書かれていて、その国の文化や美しい景色に触れる書物などを眺め、

 

どんな人間が、どんな顔をして、どんなことばをしゃべりながら、かくも美しい国で、すばらしい文化を生みだしたのであろうか・・・などと考えながら、写真に見入り、説明を読むこと。

そうしているうちに、必ずや、また、あのアキアキした本をあけて見、すべてを見なおす意欲が湧きあがってくるものである。

 

EIGON
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ネットが普及した今なら、海外の美しい景色や読み物、果てはペンパル(文通相手)まで事欠かないでしょう。

 

ポリグロットへの、私の見解

私自身は、外国語は英語を身に着けたのみで、ほかの言語はわかりません。

学生時代、スペイン語や中国語など、他の言語にも魅かれたことはありましたが、今は、どれも中途半端で終わるより、英語だけでも身に着けてよかったと思っています。

ですので、今はポリグロットへの憧れはなくなりました(もうオジサンですし)。

 

ただ、たとえばヨーロッパの方々のように、何カ国語も理解でき、実際に使える人がいるのも事実です。

これはやはり、それぞれの言語が近いがゆえではあるのですが、ヨーロッパの仲間から「私は○○語と△△語と××語を話す」などと聞くと、日本で生まれ育った私には驚異ですし、羨ましくもありますね。

 

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したがって、ポリグロットは可能なのだとは思います。また、ひとつの言語を外国語として習得しておくと、他の言語の習得は速くなるだろうとも思います。

 

ポリグロットは是か非かよりも、種田さんの外国語習得法は、外国語に対する真摯な姿勢も含めて、今の外国語学習者にも興味深く、役立つように思いますので、今回取り上げた次第です。

では、今回は以上です。


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